「アイデアの接着剤」から考える、発想力を鍛えるための3つの心構え

アイデアの接着剤
週末に読んだ「アイデアの接着剤」の読書メモ。デザインとかアイデアとか、感性に訴えるようなことをあまり意識していなかった自分にとって非常に参考になる本だった。本書の冒頭にも書かれているが、アイデアは生み出すものではなく、アイデアの「かけら」を拾い、くっつけるものらしい。アイデアのかけらをどうやって見つけ出し、どうやって組み合わせるかというのが重要だが、それは1日ですぐに身につくようなものではない。そこで、いつでも意識して仕事をできるように自分なりにポイントをまとめてみる。

目的と大義をもつ

当たり前のことかもしれないが、目的を明確にしないと目的に向かって進むことはできない。目的ときちんと理解し、その目的を達成するための道筋を考えて進むこと。その道筋を描いた地図がコンセプト。このコンセプトに加えて、著者は「この仕事を通して、世の中に対して何ができるか?」という大義をもつことを勧める。大義は、自分の中では、リッツカールトンホテルのクレドにあたるようなものと理解した。

疑う×知る×伝える=考える

アイデアを練る上で、とっかかりとして物事に対して疑いを抱き、半ば強制的に興味を持つ。次に、それについて調べる。そしてその調べた結果から仮説を立て、それを伝え、意見を交換する。このプロセスを繰り返す。意外に単純な流れだが、ポイントは最後の伝えるというところ。相手に伝えることで、客観的にとらえることができる。この客観性も重要なポイントになる。

客観性を保つ

アイデアというと思いつきのイメージがどうしてもしてしまうが、チームとして仕事を進める上では独りよがりになってはいけない。そこで著者は「51:49」で物事を見るようにしているそうだ。

自分の判断や、自分が絶対だと思うことなんて、せいぜい51%くらいしか当たっていない。あとの49%は間違っていたり、思いもしない別のことだったりする

このような主観と客観のバランスをとることで、他の人の意見にも耳を傾け、予想外の発想の可能性を広げることができるらしい。

終わりに

他にも発想の広げ方情報のインプットのしかたなど、具体的な実践方法についても書かれているが、まずは基礎になりそうな上記の3点を日頃から意識して仕事に取り組むようにしようと思う。これまでとは違った頭を使うので、新しい刺激を得ることができて楽しいかもしれない。


 fujitaka