社会人なら株主総会行ってみろ、視点変わるぞ。

会社休んで久々に株主総会に出席してきた。行ってきたのはバンダイナムコホールディングスの株主総会(どんな会社かなんて説明する必要もない・・・)。過去、学生時代と社会人1年目の時に株主総会に出席したが、今回は会社人生を少し経験したからこそ感じるものがあった。社会人は一度、株主総会に出席してみるといい。

目次
  1. 株主の視点
  2. 取締役の視点
  3. 従業員の視点
  4. おまけ

株主の視点

株主総会では事業報告、貸借対照表や損益計算書等の計算書類について質問できる。今回の株主総会では1時間くらい質疑応答が続いた。株価の低迷についてコメントする人もいれば、事業内容に深く突っ込んでくる人もいる。海外展開、オンラインゲーム、映像コンテンツについて等、バンダイナムコらしい質問が続き、それを取締役が答える。企業のトップが会社の方向性を話し、それを生で聞くことができるのが株主総会のいいところ。普段の仕事とはちょっと離れて、高い視点で議論をすることができる。

取締役の視点

取締役にとって株主総会が1年で一番気が重い日なのかもしれない。普段は会社でそれなりの地位にいる人でも、今日ばかりは株主に言いたい放題にされる。実際、今日の株主総会でも株価の低迷についてかなり強い口調で責められたり、海外展開の赤字を責められたり、さらには取締役候補の気合いが感じられないと言われたり・・・。
取締役は株主に対して明確に目標を掲げ、それを実行に移さなければならない。しかしそれを実際に動かすのは従業員である。従業員が目標に向かって進むようにするのが取締役の仕事。企業を経営するには、それなりの覚悟が必要なのだと肌で感じることができた。

従業員の視点

翻って、自分自身は某株式会社の社員であり、1人の従業員に過ぎない。つまり、株主→取締役→従業員という構図の中の底辺ということである。普段、仕事をしていると上司を意識して仕事をすることはあっても、取締役を意識することはあまりない。ましてや、その先の株主まで意識して仕事することはほとんどない。よく仕事で自分の組織のことを考えてとか、会社全体のことを考えてとか言うが、そんなことはまだ小さくて、本来は株主への還元を意識することまでできなければならないのかもしれない。

おまけ

株主総会は結構いろいろ特典がついてくる。バンダイナムコの場合は株主出席票がナムコナンジャタウンのフリーパスポートとして使えるし、お土産も準備されている。会場では会社の商品(と言ってもゲームやアニメ)の展示もあり、好きな人は楽しめるようになっている。というわけで、勉強にもなるが株主総会自体も楽しめる人には楽しめるので、興味があればどうぞ。当然、投資しなければ出席できないが。


 fujitaka