今週の読書メモ(2009年5月第1週)
今週は本も雑誌も買っていない。
が、読了した本の書評と気になった本のチェックをメモしておく。
読了した本

- 作者: 藤巻健史
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2009/04/17
- メディア: 新書
- 購入: 1人 クリック: 16回
- この商品を含むブログ (15件) を見る
藤巻健史さんの今回の金融危機に関する分析と、日本の抱える問題/投資家のなすべき行動をまとめた書籍である。金融危機の分析に関しては、まえがきにあるように、
「サブプライム・ローン問題」とは、「金融資本主義の終わり」でも「悪魔が金儲け主義で劣悪商品を売りつけた結果」でも「デリバティブの問題」でも「米国経済の終わり」でもありません。金融商品の「ミスプライシング」から起きた技術的問題にすぎないと思うのです。
とあり、要は流動性のない市場での異常に低い評価額が原因であるとしている。よって、米国政府が不良債権の買い取りを行い、適正価格を設定することで問題は解決すると主張する。この説明は非常にわかりやすい。「サブプライム・ローン」はわかるが、「サブプライム・ローン問題を端に発した世界的金融危機」をイマイチ理解しきれていない人にとっては良書であると言える。自分自身でも頭の中を整理するのに役立った。
が、後半に関しては、これまでの著書と主張と変わりがなく、目新しいことは書かれていない。これを「主張がブレていない」と、良いようにも言えるが・・・。よって藤巻健史さんの書籍を読んだことがあり、かつ藤巻プロパガンダを読んでいる人は購入不要であると言える。
ちなみに、藤巻さんの下記著書は金融マーケットの勉強をする上で最適であると思う。自分自身も過去、何度も読み直している。

- 作者: 藤巻健史
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2003/10/18
- メディア: 新書
- 購入: 11人 クリック: 134回
- この商品を含むブログ (70件) を見る
チェックした本

- 作者: パンカジ・ゲマワット
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2009/04/23
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 23回
- この商品を含むブログ (19件) を見る
メールマガジンの紹介より、まずは立ち読みからの予定。

- 作者: 小飼弾
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2009/03/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 12人 クリック: 125回
- この商品を含むブログ (97件) を見る
立ち読みしてみたが、まだ読みたいと思えない。

- 作者: 午堂登紀雄
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2009/02/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 5人 クリック: 34回
- この商品を含むブログ (37件) を見る
2月にも取り上げたが再掲。立ち読みしてみたが、買ってみようかと検討中。