香港版iPad Wi-Fi+3GでiPhone 4や日本通信のmicro SIMを使って3Gデータ通信を楽しむ
日本で販売されているiPad Wi-Fi+3Gは世界で唯一SIMロックが施されており、端末を購入するにはソフトバンクと契約するしかない。端末の価格はここに記載されているように16GBモデルの場合、データ定額プランで58320円、プリペイドプランで61800円が必要となる。
海外ではSIMフリーのiPadが同価格で販売されていることを考えると、これは許し難い!むしろ現在の円高状況を考えると海外で買えば国内よりも安く購入できるはず!ということで、香港で買ってきたiPadでiPhone 4のmicro SIMと日本通信のb-micro SIMを使ってみた。
目次
香港版iPad Wi-Fi+3Gを準備する
過去の記事にもあるように、9月の休みを利用して香港でiPad Wi-Fi+3Gを購入してきた。正規代理店では売り切れだったが、定価よりも高く販売していたものの、先達廣場にてWi-Fi+3Gの16GBモデルを購入してきた。価格は5480HKD(約60280円)。正規価格が4888HKD(約53800円)なので7000円くらい高いが、日本のプリペイドプランの販売価格よりも安く、しかもSIMロックフリーであるので、こちらの方がお買い得である。
香港版iPadはUSB電源アダプターのコンセントの形状が異なるので注意(写真のように日本のものとは異なる)。既にiPodなどを購入した際に付属するUSB電源アダプターを持っている人は不要だが、この香港版iPadが初めてであれば、別途USB電源アダプターが必要となる。
尚、Wi-Fi+3Gモデルは最初にアクティベートが必要になる。しかも香港版iPadにはmicro SIMが入っていないので、あらかじめ別途micro SIMを準備しておく必要がある。今回はiPhone 4のmicro SIMを使ってアクティベートした。
iPhone 4のmicro SIMを使ってみる
日本のiPad Wi-Fi+3GではiPhone 4のmicro SIMを使えない。しかしSIMフリーiPadであれば使えるはず!ということでさっそく試してみたが、設定なしでは利用できなかった。いろいろ調べた結果、APN設定を下記のようにすることで利用できることを確認した。もちろんGPS機能も利用できる。これでiPhone 4の契約だけでiPadとiPhone 4の使い分けができるようになった!
APN:smile.world
ユーザ名:dna1trop
パスワード:so2t3k3m2a
日本通信のb-micro SIMを使ってみる
iPhone 4のmicro SIMをiPadと共用できるのはいいが、毎回SIMを入れ替えるのは正直面倒に思うこともある。そこで次に日本通信のb-micro SIMを準備。とりあえず1ヶ月定額使い放題通信パッケージを購入し、マニュアルに従って設定を行った。そして難なくドコモの電波を受信し、利用可能になったことを確認した。しかし、
- 電波を受信しているにも関わらず、画面左上の受信状況は常に圏外と表示される。
- GPSが利用できない(Wi-Fi環境下では利用できる)。
終わりに
香港版iPadを使って2種類のmicro SIMで3Gデータ通信を試してみた。iPhone 4ユーザであり、たまにiPadを外で使う人にとってはmicro SIMの入れ替えは非常に有効であると思う。また、b-micro SIMはいくつか制限があるものの、ソフトバンクのプリペイドプラン以外の選択肢として使えると思う。iPadで3Gデータ通信が必要か迷っている人は、国内iPadだけでなく海外のSIMフリーiPadも購入の視野に入れて欲しい。
尚、今回は香港版iPadを使ったが、US版を含め日本以外のSIMフリーiPadであれば同様の結果になると思われる。現在の円高ドル安を考えるとUS版がもっとも安く買えるiPadかもしれない。