iPad、iPhoneとMacの間を埋めるもの、業界を脅かすもの

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1月28日早朝、アップルのiPadが発表。イベント開始から30分くらい遅れて見たが、開始早々にiPadを発表したらしい。最初に見た感じは、「iPadか、思った以上にもっさいデザインだな・・・」だったが、ビデオを見る限りサクサク動くようで、なかなかおもしろい。iPhoneの液晶の小ささを補完するデバイスとして使えそう。出張や帰省で、MacBookを持って行くほどではないが、iPhoneだと心許ないシーンに合いそう。逆に言うと、自分にはそれくらいニッチな利用シーンしかない気もする・・・。


で、本題。iPadは端末としての魅力も十分あるが、iTunes StoreiPhoneに続く新たな黒船となりそう。具体的には以下の2つ。

iBookstore

Amazon Kindleに続き、AppleもiBookstoreという名称で電子書籍に参入。iPadはiBooksでiBookstoreの書籍はもちろんのこと、iPhoneアプリとして公開されているKindleでAmazonの書籍も読める(と思われる)。言語の壁があるとは言え、電子書籍が一段と身近に感じることができるかもしれない。
これに対して日本は、
 電子書籍化へ出版社が大同団結 国内市場の主導権狙い
という、お得意の協会作りをやっており、守りに入っている感が否めない。確かに、アップルはまだ日本では電子書的の展開を予定していないようだ。もしかするとテレビ番組の配信のように、米国では提供され、日本では提供されないまま終わるかもしれない。ただし、今回の発表を含め、出版社に対して徐々に圧力を与えていることは間違いない。

SIMフリー

iPadはmicro SIM対応。しかもSIMフリー(アンロック)とのこと。ドコモも興味津々。
 ドコモ山田社長「課題は迅速な対応、iPadにも強い興味」
携帯電話事業者も加入者数が伸び悩み、1人に対して複数回線を契約させるべく、いろいろな挑戦をしている。そのためにはSIMフリー端末の導入も避けられないと考えているのかもしれない。携帯電話事業者、そして携帯電話メーカーの両者に衝撃を与えたのだと思う。


そんな感じで、iPadがどこまで売れるかは未知数だが(iPhoneは売れると確信できたが、iPadは本当に未知数)、アップルという1つの企業が日本の業界、多くの企業に何らかの影響を与えているということは、非常に興味深い。
 fujitaka